神経がいっぱい通っている「手」をケアする理由
神経がいっぱい通っているところ、神経が密になっているところは、もちろん脳とのつながりが太く重要な場所という事です。
それはどこかというと「手」です。
解剖の教科書とかでよく見かける図。
(出典:運動学 第2版 医歯薬出版株式会社)
左側が感覚野、熱い、冷たい、痛い、かゆいなどの感覚情報を受け取る領域。
右側が運動野、筋肉を動かして運動をコントロールする領域。
この図を見ると「手」の領域が大きいです。あと「顔」も大きいですね。
それだけ神経がいっぱい通っているという事です。
疲れてくると肩こりになったり、身体がだるくなったりしますが。
どこが疲れるかといえば「手」だったりするんですよ。
なぜかというと神経がいっぱい通っていて、毎日いっぱい動かして、感覚もいっぱい受け取っていますから。
「顔」も神経がたくさんあるから、疲れると思います。
でも、顔は無意識に手で触ったり、毎日洗顔したり、化粧水つけたりとか、なんか色々とやってるので、それである程度ケア出来ているんだと思います。しかし「手」そのものはそんなにケアすることはない。
「手」には小さい筋肉がいっぱい付いていて、それを運動神経でコントロールしている、そのおかげで器用に手を使うことができる。
使えばそれだけ疲れも溜まってくるものです。
筋肉に疲労が溜まると、動きが鈍くなってきます。
鈍くなると、それを動かすのに、よりパワーが必要になりますから重い感じにもなってくる。
でも、「手」はいつもそんな感じなので、疲れて動きが鈍くなっている事に気がつかない。
そんな疲れた「手」を肩からぶら下げているわけですから、肩が凝ってくるんじゃないでしょうか。
だから「手」をケアするんです。
「手」をしっかりとケアすると、指の動きや手首がよく動くようになってきます、よけいな力を使わなくても動くので軽く感じます。
「あっ!なんか軽い!」と実感すると、手には神経がいっぱい繋がっていますから、軽いという情報が脳へ伝わる。
そうすると手をぶら下げている肩も軽く感じます。
筋膜ライン(アナトミートレイン)でも、アームラインといって、手から腕、肩、肩甲骨、首、との密接なつながりがあります。
こういったことからも「手」のケアを怠って、肩こりを改善するのは難しいです。
まずは、日頃よく使っていて、神経もいっぱい通っている「手」をケアすることから始めるといいと思います。
L字ライン「第一背側骨間筋」セルフケアのやり方。
親指と人差し指の間には第一背側骨間筋があり、パソコンやスマホ、手でなにか作業をすると疲れるところです。
これをケアしていきます。
まず検査をします。
グーパーして、動き具合を確かめてください。
手を横から上げて、挙げやすさを感じ取ってください。
(肩が痛い方は無理せず、上がる範囲で検査を行ってください)
親指と人差し指の間に、反対の手の爪を食い込ませていくようにケアしていきます。
人差し指の骨に向かって、爪を押し込んでいくと、痛いのがあるはずです。
それが第一背側骨間筋です。けっこう痛みが強いところなので、程よい強さでケアを行ってください。
その後、また検査をしていき、動き具合を確かめてください。
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最後に
背中とか腰は手に比べると神経支配はたいしたことがありません。
まずは神経がいっぱい通っている「手」をケアすると、脳は「あっ軽くなった」と感じる。
そういった感覚は、手だけでなく、肩や腰、その他の場所にも影響をもたらすはずです。
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