前腕の筋肉のなかでも、比較的大きな筋肉が、腕橈骨筋です。
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腕橈骨筋は肘を曲げる作用があります。
肘を曲げる筋肉は、上腕二頭筋と上腕筋がありますが、この二つの筋肉が筋皮神経麻痺によって動かなくなった時に、腕橈骨筋が唯一残された肘を曲げる筋肉になります。
瞬間的に肘を曲げる時にはほとんど使われないで、負荷がかかる時に使われれるという特性があります。
ですから、肘を曲げる時に抵抗を加えると腕橈骨筋が浮かび上がってきます。
ビールジョッキを持つ時に、グッと出てくるのが腕橈骨筋です。
腕橈骨筋の起始・停止・神経・作用
腕橈骨筋 | |
起始 | 上腕骨外側下部、外側筋間中隔 |
停止 | 橈骨茎状突起 |
神経 | 橈骨神経C5〜C6 |
作用 | 肘:屈曲 前腕:回内、回外 |
前腕が回外位にあるときは回内し、回内位にあるときは回外し、前腕を中間位にもどそうとする作用があります。
腕橈骨筋をよく使うシーン
腕橈骨筋は、肘を曲げて負荷がかかっ時によく働く筋肉なので、介護や荷物を持ったりする、手を使う仕事で疲労しやすくなります。
スポーツでは、テニスや野球、ゴルフ、バトミントンなど道具を使うスポーツでよく使います。
柔道で相手の道着をつかむ時もよく使われます。
腕橈骨筋に疲労が溜まった時の症状
腕を使うと腕橈骨筋が疲れます、そのまま放置しておくと、疲労が蓄積し、パフォーマンスが低下します。
スポーツでの動作にキレがなくなったり、仕事でいつも持っている荷物が重く感じたりします。
腕が疲れて機能低下してくると、その影響は、肩や首にまで伝わり、肩こりの原因になったします。
腕橈骨筋のケアとストレッチ
腕橈骨筋のケア
椅子に座り、腕を太ももの上に置いて、もう片方の手で腕橈骨筋をつかみます。
前腕の外側をガッとつまむようにつかんでみてください、それが腕橈骨筋です。
1、つかんだまま引っ張り上げるように持ち上げて、プルプルとゆすっていく。
2、つかんだまま気持ちのいいぐらいの力で圧迫していく。
腕橈骨筋のストレッチ
腕をまっすぐ伸ばして、手のひらを上に向けます。
反対の手で手のひらを押し下げます。
上腕筋、橈骨手根屈筋、尺骨手根屈筋とともに腕橈骨筋もストレッチされます。
強くやりすぎると、手首や肘を痛めるので、気持ちのいいぐらいの強さで行ってください。
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