ヨガ

身体のコンディショニングを整える、ヨガのアップドッグとダウンドッグ

私が日々の臨床で感じることは、皆さんは一様に背中が硬い、ということです。
肩こり、腰痛、四十肩、五十肩、坐骨神経痛、膝痛、慢性疲労、といった症状に悩まされている方は、だいたい背中が硬くなっています。

背中だけにととまらず、ハムストリングスや、ふらはぎまで、硬くなっています。
つまりは、身体の背中側のラインが硬くなっているのです。

これはアナトミートレインのバックラインです。

バックライン画像

このバックラインは、身体の姿勢を保つために大事なラインで、硬くなり機能低下してしまうと、姿勢が乱れ、肩こりや腰痛などの症状がでてくるのです。

なぜこのバックラインが硬くなるのか?

筋肉が硬くなるもっとも大きな原因は運動不足です。
筋肉は動かさなければ、どんどん硬くなります。
筋肉は動かしてなんぼですからね。
しかし世の中便利になりすぎて、身体を動かす機会がどんどん減ってきてしまった。

ジョギングや、ウォーキングなんかは、気軽にできる運動で、やってる方も多いですが。
そのときに意識するのは、腕の振りだったり、足の運びだったりします。

背中側の脊柱起立筋やハムストリングスを意識して運動している人はほとんどいないと思います。
おそらく、背中側を意識して運動している人は一部のアスリートだけでしょう。

アスリートは知っているんです、背中側の筋肉が使えることでパフォーマンスが上がることを。
腕を使うにも背中から連動して使うと全然パワーが違う。
脚をメインで使う競技でも、だいたい初心者は太ももの前側の大腿四頭筋ばかりを使っている、それがだんだん上手になってくると、ハムストリングスや臀筋群を使えるようになり、競技力がアップする。
このように初心者は手先、足先ばかり動かしていることが多く、上手くなればなるほど背中のパワーを使えるようになる。

だから、背中を意識してより使えるようにすれば、肩こりや腰痛などの症状が軽減し、姿勢がよくなり、スポーツではパフォーマンスが向上するのです。

背中側は意識しずらいので、放っておかれがちです。
そんな背中側を意識しやすくなるエクササイズで私が注目しているのが、

ヨガのアップドッグとダウンドッグです。

アップドッグのポーズ

上半身を手で支え、つま先で下半身を支えて、肩甲骨を寄せて背中を反らしていく。

ダウンドッグのポーズ

手と足で身体を支えて、脚部の裏側を伸ばして、お尻を上に突き出していく。

ヨガのすごいと思うところは、ポーズをやるだけで効果があるということです。
深い呼吸を行いながら、アップドッグとダウンドッグのポーズを行うと、硬くなっていた背中側の筋肉に呼吸が行き渡り、緩んできます。

アップドッグとダウンドッグのポーズは、アナトミートレインでいう、バックラインとフロントラインをより、意識できるポーズだと思っています。

バックラインとフロントラインは、身体を支えて姿勢を作り出す、とても大事なラインです。
ここをアップドッグとダウンドッグで意識を強めていき、強化できれば。
姿勢もよくなり、肩こりや腰痛などの症状に悩まされることが少なくなるでしょう!
さらにスポーツにおけるパフォーマンスの向上も期待できると思います。

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