上腕三頭筋!この筋肉は肩こりに関係が深い、とっても深い。
パソコン、スマホを使い倒す、現代人の多くが上腕三頭筋に疲労が溜まって、それが肩こりや、頭痛、五十肩の要因になっています。
上腕三頭筋の起始・停止・神経・作用
上腕三頭筋 | |
起始 |
長頭:肩甲骨関節下結節 |
停止 | 3頭合して肘頭 |
神経 | 橈骨神経 |
作用 | 肩:伸展 肘:伸展 |
※上腕三頭筋のイラストは綺麗に描き直したバージョンを「イラストAC」に公開しています。
こちらからダウンロードして利用できます。
上腕三頭筋の主な症状
肘を曲げていく時は、上腕二頭筋が働きます、このとき上腕三頭筋は拮抗筋抑制で緊張がゆるむ。
肘を伸ばす時は、上腕三頭筋が働いて、上腕二頭筋が拮抗筋抑制でゆるむ。
でも、これは曲げ続ける時、と伸ばし続ける時のはなしで、
肘の角度を90度ぐらいに保って、そこから曲げもしない、伸ばしもしない時は、上腕二頭筋が肘が伸びるのにブレーキをかけて、上腕三頭筋が肘が曲がるのにブレーキをかけている状態です。
スマホをもっている時の肘は、この曲げもしない伸ばしもしない状態をずっとキープしています、この時、上腕二頭筋と上腕三頭筋は、肘の角度をキープするためにずっと、微妙な筋出力を保っていることになります。
そんな状態がつづけば、疲れて凝り固まってしまいますよね。
パソコンでキーボードを打つ時もそうで、肘の角度を保つために、腕の筋肉はずっと、微妙な緊張状態にある。
それで、上腕三頭筋は疲れてしまうのです。
上腕三頭筋に疲労がたまり硬くなると、腕が重く感じます、その重さは肩甲骨を伝い、肩や首に影響して、肩こりの要因になります。
野球、テニス、バトミントン、ゴルフ、卓球など、道具を使うスポーツで過酷な練習をこなすと、上腕三頭筋の緊張がつづき、それが抜け切れないと筋肉に硬結ができて、本来の力が発揮できなくなります。
上腕三頭筋が弱くなると、肘に負担がかかり、肘周りに痛みが出てくる事があります。
練習の後は、よく使った部位をケアしてあげる事が必要ですね。
上腕三頭筋のトリガーポイント
上腕三頭筋にトリガーポイントができると、上腕や、肘のまわりに関連痛が出ます。
肘の調子が悪い時は、上腕三頭筋のトリガーポイントを処置すると、肘が軽くなる事がよくあります。
上腕三頭筋とアナトミートレイン
首と背中から、肩甲骨、腕を伝わり、小指側を走るラインがあります。
それがディープ・バックアーム・ラインです。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
上腕三頭筋はこのラインの中に含まれています。
上腕三頭筋の調子を改善する事で、肩の動きや、肩甲骨、首などにも影響を及ぼす事ができ、また小指側も変化したりします。
上腕三頭筋のストレッチとケア
上腕三頭筋ストレッチ
片方の手で、伸ばす方の肘を持ち、頭の後ろに引きます。頭の方というよりは後方に引いていきます。気持ちの良いぐらいの力加減で、ジワーッと伸びるようにストレッチしてください。
上腕三頭筋ケア
片方の手で、上腕三頭筋をつかむようにマッサージしていきます、肘の付着部も硬くなりやすい場所なので、よくケアしてください。あまりグリグリやりすぎると、痛めてしまうのでほどほどにお願いします。
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