筋肉

「上腕三頭筋まとめ」起始・停止、ストレッチ、肘や肩の痛みの関係

2017年9月13日

上腕三頭筋!この筋肉は肩こりに関係が深い、とっても深い。

パソコン、スマホを使い倒す、現代人の多くが上腕三頭筋に疲労が溜まって、それが肩こりや、頭痛、五十肩の要因になっています。

上腕三頭筋の起始・停止・神経・作用

上腕三頭筋

上腕三頭筋
起始

長頭:肩甲骨関節下結節
内側頭:上腕骨後内側、筋間中隔
外側頭:上腕骨後外側、筋間中隔

停止 3頭合して肘頭
神経 橈骨神経
作用 肩:伸展
肘:伸展

※上腕三頭筋のイラストは綺麗に描き直したバージョンを「イラストAC」に公開しています。
こちらからダウンロードして利用できます。

 

上腕三頭筋の主な症状

肘を曲げていく時は、上腕二頭筋が働きます、このとき上腕三頭筋は拮抗筋抑制で緊張がゆるむ。
肘を伸ばす時は、上腕三頭筋が働いて、上腕二頭筋が拮抗筋抑制でゆるむ。

でも、これは曲げ続ける時、と伸ばし続ける時のはなしで、
肘の角度を90度ぐらいに保って、そこから曲げもしない、伸ばしもしない時は、上腕二頭筋が肘が伸びるのにブレーキをかけて、上腕三頭筋が肘が曲がるのにブレーキをかけている状態です。
スマホをもっている時の肘は、この曲げもしない伸ばしもしない状態をずっとキープしています、この時、上腕二頭筋と上腕三頭筋は、肘の角度をキープするためにずっと、微妙な筋出力を保っていることになります。
そんな状態がつづけば、疲れて凝り固まってしまいますよね。

パソコンでキーボードを打つ時もそうで、肘の角度を保つために、腕の筋肉はずっと、微妙な緊張状態にある。

それで、上腕三頭筋は疲れてしまうのです。

上腕三頭筋に疲労がたまり硬くなると、腕が重く感じます、その重さは肩甲骨を伝い、肩や首に影響して、肩こりの要因になります。

野球、テニス、バトミントン、ゴルフ、卓球など、道具を使うスポーツで過酷な練習をこなすと、上腕三頭筋の緊張がつづき、それが抜け切れないと筋肉に硬結ができて、本来の力が発揮できなくなります。
上腕三頭筋が弱くなると、肘に負担がかかり、肘周りに痛みが出てくる事があります。
練習の後は、よく使った部位をケアしてあげる事が必要ですね。

 

上腕三頭筋のトリガーポイント

上腕三頭筋にトリガーポイントができると、上腕や、肘のまわりに関連痛が出ます。

上腕三頭筋トリガーポイント

肘の調子が悪い時は、上腕三頭筋のトリガーポイントを処置すると、肘が軽くなる事がよくあります。

 

上腕三頭筋とアナトミートレイン

首と背中から、肩甲骨、腕を伝わり、小指側を走るラインがあります。
それがディープ・バックアーム・ラインです。

ディープ・バックアーム・ライン

画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用

上腕三頭筋はこのラインの中に含まれています。
上腕三頭筋の調子を改善する事で、肩の動きや、肩甲骨、首などにも影響を及ぼす事ができ、また小指側も変化したりします。

 

上腕三頭筋のストレッチとケア

上腕三頭筋ストレッチ

片方の手で、伸ばす方の肘を持ち、頭の後ろに引きます。頭の方というよりは後方に引いていきます。気持ちの良いぐらいの力加減で、ジワーッと伸びるようにストレッチしてください。

上腕三頭筋ストレッチ

上腕三頭筋ケア

片方の手で、上腕三頭筋をつかむようにマッサージしていきます、肘の付着部も硬くなりやすい場所なので、よくケアしてください。あまりグリグリやりすぎると、痛めてしまうのでほどほどにお願いします。

上腕三頭筋ほぐし

 

ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

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