前腕をねじる動作、回内と回外
前腕には橈骨と尺骨の二本の骨があります。
これによって前腕をねじる動作である、回内と回外が可能になりました。
ドアノブを回して扉を開けるのも、
料理をする時にフライパンを持つのも、
ペンを持って何かを書くときも、
スマホをもって見るときも、
前腕の回内と回外の動作ができることで、スムーズに行うことができます。
試しに、片方の手で、もう片方の前腕を抑えて回内と回外を、あえてやれないようにします。
その状態で、ドアノブを回そうとすると、かなり大変です、前腕をねじろうとしても、ねじれないので、肩関節や体幹を使い上半身全体を動かすことで、よやくドアノブを回すことが可能になります。
このことからもわかるように、橈骨と尺骨の二本があり、回内と回外をするための筋肉があることには意味があり、それらが最大限使えるようになることで、肩こりや体の疲労も改善してくると考えられます。
回内を行うのが円回内筋と方形回内筋で、回外を行うのが回外筋です。
この中でも疲れやすいのが回外筋肉です。
回外筋の起始・停止・神経・作用
回外筋 | |
起始 | 尺骨の回外筋稜、上腕骨の外側上顆、外側側副靭帯、橈骨の輪状靭帯 |
停止 | 橈骨(橈骨粗面と円回内筋の停止部の間) |
神経 | 橈骨神経C6-C7 |
作用 | 前腕の回外 |
スマホを持つことが多くなった現代人はみんな回外筋が疲れている!?
スマホは便利で、いつでもどこでも、情報を確認することができます。
スマホを持つときは、前腕を外にねじる動きである回外をする必要があります。
この状態でずっとスマホをいじっていれば、回外筋は疲れます。
その疲れは腕を伝って、肩や首にも伝わり、肩こりや首こりの要因にもなります。
もはやスマホを使わずにはいられないので、使って疲れた分、筋肉をケアしてあげましょう。
回外筋のセルフケア
回外筋は自分自身でケアすることができます。
ケアする前に大事なことは、検査をすることです。
まずは両方の前腕をねじってみます、回内、回外の動きですね。
両方同じぐらいねじれているか?
スムーズにねじれるか?
引っかかる感じがあるか?
スピードはどうか?
ねじれるけど、重い感じがするとか、
いろいろな感覚を感じることです。
あとは、左右交互に肩を上げてみて、上がり具合を確認してみてください。
回外筋は肘の外側にあり、橈骨にくっついています。
イラストのような感じで、触れていきます。
回外筋を触れるというよりは、橈骨を触るようなイメージで指を沈めていくと、痛みや硬さを感じます、それが回外筋です。
ゴリゴリと強くやりすぎずに、いた気持ちいいぐらいの強さで行なってください。
一回、ケアしてみたら、また検査をします。
両方の前腕を回内、回外して最初に検査した時との違いを感じてみてください。
肩も左右交互に上げて、違いを感じていきます。
検査とケアを数回繰り返します。
回外筋のコリや疲れが取れてくると、前腕の動きもスムーズになるし、肩も上がりやすくなることが多いです。
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