大掃除は身体の調子が良くないとできない
年末になると、大掃除をすることが多いと思います。
家中を隅々まで掃除するのは、かなりの労力であり、それをやり切るためには体力と精神力が必要です。
つまり大掃除は、身体と心のコンディションが良くなければ、完遂することができません。
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1年の疲れも溜まってるし、普通の家事もできてないのに〜
大掃除なんかやりたくない〜
そのような方もいるでしょう。
しかし、大掃除はやったほうがいいと思います。
気持ちよく新年を迎えるには、大掃除をして家を綺麗にした方がいいですからね。
この記事では、大掃除で肩が痛くなる理由と、痛くなった場合のケアのやり方をお伝えします。
大掃除で肩が痛くなる理由
窓拭きやエアコンの上など高いところの掃除で肩を酷使する
大掃除では普段は掃除しないところを掃除します。
それは手が届きにくい高いところです。
床は日常的に掃除機をかけていても、手が届きにくい高いところは無意識的に掃除を避ける傾向があるので、
普段はやらないことが多いと思います。
そういう所を大掃除で掃除することになります。
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窓って意外と上の方は手が届きにくいから大変なのよね。
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あっ冷蔵庫の上も!
換気扇もだ!
シーリングライトもやんなきゃ!
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肩が痛くなってきた!
日常生活では、手を上げて作業をすることはあまりありません。
しかし、大掃除となると、上の方をやるときに、手を上げて作業をしなければならないことが多いと思います。
手を上げ続けるのは結構大変ですよね。
一生懸命になってずっと上の方を掃除していれば、肩が痛くなる可能性があります。
お風呂掃除は運動量が多く、特に肩や腕をひたすら使う
お風呂掃除をする場合、床や壁、浴槽内とあらゆるところをスポンジなどで掃除します。
これが想像以上に重労働です。
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カビも全然取れん!
お風呂掃除めちゃしんどい!腕が疲れる!
このようにタイルの目地や、床と壁の境目にこびりついている、ぬめりやカビを取るには、ゴシゴシと力を入れてこすらないと、なかなか取れません。
(いい洗剤を使っていれば、こすらなくていいかもしれませんが)
お風呂掃除は肩に力を入れてひたすら、手を動かしているようなものです。
ちょっとしたスポーツをやるのよりも、肩や腕を使います。
もちろんそれだけ肩を使えば、痛みが出ることがあります。
普段は動かさない、重い物を持って肩に負担がかかる
大掃除といえば、物を動かしなら掃除をすることも多いと思います。
普段は動かさない机を動かしてみたり。
テレビ台の裏を掃除するため、テレビ台を動かしたり。
棚を動かして、長年積もったホコリを掃除したりします。
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とうぜん普段は持たないような重い物を、たくさん持てば、肩を痛めることがあります。
さらに腰を痛めることもあるので、重い物を持つ時は脚の力を使って慎重に行ってください。
寒い時期は肩がこりやすい
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大掃除をする時期は、寒い年末が多いと思います。
気温が下がり寒くなってくると、背中を丸めて寒さをしのぐような姿勢になり、筋肉がこってきます。
寒さで肩がこった状態で大掃除をすれば、やはり肩が痛くなることがあります。
寒さ対策として、マフラーやネックウォーマーなどで首を暖かくしておくと、その分筋肉の緊張を緩めることができます。
あとは大掃除をする前日までに、肩こりなどをケアして、身体のコンディションを整えておくといいでしょう。
このように、大掃除は肩が痛くなる要因はいくつもあり、それらが複合的に絡み合うことで、痛みが出てくるのです。
痛みが出ていなくても、肩に疲労を感じることは大いにあると思います。
肩の筋肉を休ませる方法
肩が痛くなるメカニズム
肩の関節には、ローテーターカフ(回旋筋腱板)という、肩の動きをコントロールしてる筋肉があります。
これらの筋肉が互いに共同して動くことで、肩関節がスムーズに動きます。
このローテーターカフが疲労などで動きが鈍くなると、肩関節の動きがぎこちなくなり、痛みや違和感を感じることがあります。
ですから、このローテーターカフを意識的に休ませてあげることで、肩の調子を整えることができます。
肩の筋肉、ローテーターカフを休ませる方法
ローテーターカフを休ませるには、ゼロポジションという上腕骨と肩甲棘が一直線になる肢位にすることがいいのですが、これをやろうとすると、肩を上に上げる動作になります。
自分の力で肩を持ち上げても、休ませることにはならず逆にもっと疲れます。
そこで、ベッドにうつ伏せになり、疲れている方の手を下に降ろします。
力を抜いてだらんと腕を降ろすのがポイントです。
この状態は肩の力を使っておらず、ゼロポジションにも近い肢位なので、肩の筋肉であるローテーターカフを休ませることができます。
休ませる時間は90秒ぐらいが目安です。
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はい、筋肉は力の入っていない楽な肢位になると、90秒ぐらいで緊張感が抜けてきます。
ゼロポジションについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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ゼロポジション、肩が安定する位置、五十肩、四十肩の施術にもつかえる。
目次肩は腕の重さを常に支えている筋肉の緊張がとれるゼロポジション肩をゼロポジションにすると、落ち着く感じがする肩を滑らかに動かすための施術 ...
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力を使わないで肩を上げるストレッチ(練習方法)
肩に痛みがある時は、無意識的に肩を動かさないようになります。
安静にすることも必要ですが。
ずっと肩を動かさない期間が続くと関節が硬くなってしまい、可動域が減少することがあります。
そのような場合は、肩を上げる練習を行うといいです。
自分の力で肩を上げようとすると痛みがひどくなることがあるので、
壁を利用して、力をほとんど使わずに肩を上げる練習を行います。
やり方は、まず壁に手をつきます。
その後、手の位置はそのままで、自分がゆっくりとしゃがんで行きます。
肩の感覚を感じ取りながら、痛みを感じない範囲以内で行ってください。
脇をストレッチすることもできます。
これを2〜3回繰り返すと、肩を上げる練習になり、肩関節の可動域を保つことができます。
痛い場合はやり過ぎないでください。
大掃除は計画的に行うほうが身体にはいい
大掃除は重労働であり、肩やその他の部位にも負担がかかります。
一気にやろうと頑張ってしまうと、その後に痛みが出てくることもあるので、
何日かに分けて、計画的に行った方が身体にはいいと思います。
そして痛みや違和感が出たら、もう大掃除は中断して休むことをお勧めします。
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熊谷市たかなが整体院
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