手は握ったり、開いたりすることができるおかげで、物をつかむことができます。
指と指を広げて、パーのように開く時に使う筋肉が背側骨間筋です。
仕事でも、日常生活でも、手を使うことはとても多い、そのため手の内在筋も知らず知らずのうちに疲労がたまっていきます。
手の内在筋があるおかげで、器用に手を使うことができるのですが、その手の内在筋が疲れてしまうと、精巧な動きの妨げになることがあり、それが腕を伝って肩が上がりづらくなったり、肩こりや首コリの要因になることもあります。
ですから、ふだんよく使っている手をケアしてあげることで、手が動きやすくなるし、肩こりも軽減してきます。
背側骨間筋の起始・停止・神経・作用
背側骨間筋 | |
起始 | 第1〜5中手骨の向かい合う対向面から二頭をもつ |
停止 | ・第2〜4指の指背腱膜、基節骨の底 ・第1背側骨間筋:第2基底骨の底の橈側 ・第2背側骨間筋:第3基底骨の底の橈側 ・第3背側骨間筋:第3基底骨の底の尺側 ・第4背側骨間筋:第4基底骨の底の尺側 |
神経 | 尺骨神経C8〜T1 |
作用 | ・第2、第4指のMP関節外転、屈曲 ・第3指のMP関節、橈屈・尺屈・屈曲 ・第2〜4指のPIP・DIP関節伸展 |
第一背側骨間筋のセルフケア
背側骨間筋でよく疲れやすいのが、第一背側骨間筋で人差し指の親指側に付いています。
セルフケアのやり方
ケアをする方の手は力を抜いておきます。
もう片方の親指で、第一背側骨間筋に触れていきます。
イラストのように、人差し指の横から親指を圧迫していきます。
大抵の人は疲れが溜まっているので、押すと痛みが出るはずです。
ギュウギュウと顔をしかめるほどの痛みがでるまで押すのは強すぎです、
ほどよい強さで(気持ち良さを感じるぐらい)押してケアしてください。