1日、1箇所、セルフケアをしていく
雪不足ではあるけれでも、週一のペースでスノーボードの練習をしています。
私が滑りに行っている尾瀬岩鞍は、比較的コンディション良好で助かっています。
シーズンも中盤に入り、疲れも溜まってくるころですが、今のところ私の体にはそれほど疲労は溜まっていません。
まあ、週一ペースなので、そんなに疲れが溜まるわけじゃないんですけどね。
でも週一だからって疲れを放置していると、やはりだんだん疲労が溜まり、体の動きが鈍くなったり、痛みが出てきたりします。
やはり、日頃からコンディショニングを整えておくのが望ましいです。
私は毎日、自分の体のコンディショニングをチェックし、疲れているところや、痛みがある部分を見つけ出してはセルフケアを行なっています。
自分の体のコンディショニングを整えるポイントは、毎日ちょっとだけやる事です。
体全体のケアを1日ですべてやるのは難しいし、時間もかかる。
だが、1日、1箇所ならできる。
それを毎日続ける事で結果として、体全体のコンディショニングを整える事ができる。
どうせ、1日、1箇所やるなら、その1箇所はなるべく、効果的な所をケアしたいですよね。
人体には、コンディショニングを整えるのに効果的なポイントがいくつかあるんです。
3つの筋膜ラインが通過する、効果的なポイントは腓骨頭
今回、ご紹介するポイントは、腓骨頭です。
腓骨頭とは、膝から下には、脛骨と腓骨の二本があり、腓骨の先端が、腓骨頭です。
なぜこの腓骨頭が効果的なポイントかといえば、ここは複数の筋膜ラインが通る場所だからです。
人体にはパワーを伝達するための機能的な筋膜ラインが12本あり、それはアナトミートレインと呼ばれています。
12本のラインのうち3本のラインが腓骨頭を通っている!
人体を後ろから支える、スーパーフィシャルバックライン。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
このラインは足の先から、頭のまでつながり、額まで伸びているラインであり。このバックラインが弱くなると、体が丸くなり、腰痛だったり、肩こりや頭痛などの要因となる。
スポーツにおいて、重要な筋肉であるハムストリングスもこのラインの一部です。
そして腓骨頭はハムストリングスが付着する場所です。
身体を螺旋状に走る、スパイラルライン。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
身体を捻る時に活躍するライン。
日常の動きや、スポーツは、かならず、身体を捻る動きが入ってくる。
この時にスパイラルラインに疲れやコリがあれば、身体を捻る動きがぎこちなくなる。
腓骨頭はスパイラルラインの中継地点の一つである。
体の左右の安定性を制御する、ラテラルライン。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
人がまっすぐ歩くには、身体の両側にあるラテラルラインの安定性が不可欠です。
歩く時は一瞬片足立ちになるのですが、片足立ちになったときに、体がブレるのはラテラルラインが弱くなっている可能性があります。
ラテラルラインの機能を回復させると、片足立ちが楽になり、歩行時の安定性も向上していきます。
そして、腓骨頭はこのラテラルラインの一部であるのです。
以上のように、3つのラインが通過する、腓骨頭はケアをする時の効果的なポイントになります。
腓骨頭のケアのやり方。
爪を使うはがしを使っていきます。
自分の爪を使い、腓骨頭周辺を触っていきます。
腓骨頭にはハムストリングス、ヒラメ筋、腓骨筋と大きな筋肉がついており、靭帯もたくさんついているので、スジばった感じがあります。
そのスジを爪で弾いていくような感じでケアしていきます。
痛く感じるとことは、疲労が溜まっているところなので、よくケアしてください。
強さは強すぎず、弱すぎず、自分で心地よいぐらいの強さで行なってください。
※注意:腓骨頭周辺をはがしていた時に、ビリっときたら、それは総腓骨神経なので、そこはやらないようにしてください。
画像:医学書院 プロメテウス解剖学アトラス より引用
腓骨頭にはスポーツに重要な、ハムストリングス、ヒラメ筋、腓骨筋がついており、3本の筋膜ラインが通過する効果的なポイントです。
さらに、腓骨頭は膝との関係も深く、腓骨頭をケアすることで、膝の動きが改善する事がとても多い。
ですので、ぜひ腓骨頭をケアして、コンディショニングを整えてみてください。