親指の対立運動で物がつかめる
人の手は物をつかむことができます。
犬や猫は、肉球がプニプニしていますが物をつかむことはできません。
物をつかむためには、親指が他の4指と向かい合ってくっつける動きの対立運動ができるから、物をつかんだり、つまんだりすることができます。
人が手を器用につかい、文明を発達させてきたことを考えると、この親指の対立運動はたいへん意義深いものです。
スマホも、片手で持って親指で操作するときに、この対立運動をつかっています。
ということは、この対立運動をする筋肉はよく使うため、疲れやすいとも言えます。
親指の筋肉は、アナトミーラインのアームラインを伝って、胸や肩甲骨ともつながっています。
親指の動きがスムーズになることで、肩こりや姿勢改善にもつながります。
親指とアームラインのつながりについてはこちら
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母指対立筋と母指内転筋の起始・停止・神経・作用
母指対立筋 | |
起始 | 大菱形骨、屈筋支帯 |
停止 | 第1中手骨の橈側縁 |
神経 | 正中神経(C8、T1) |
作用 | 母指の手根中手関節(CM関節)に対して対立 |
母指内転筋 | |
起始 | ・横頭:第3中手骨、掌側面 ・斜頭:有頭骨、第2中手骨の底 |
停止 | 第1基節骨、第1中手骨尺側種子骨 |
神経 | 尺骨神経(C8、T1) |
作用 | ・母指の手根中手関節(CM関節)に対して対立 ・母指の中手指節間関節(MP関節)に対して屈曲 |
母指対立筋と母指内転筋のセルフケア
親指の筋肉は自分自身ケアすることができます。
ケアしたい方の反対側の親指で、筋肉の付け根をケアしていきます。
ケアのやり方は、爪をたてて、骨から筋肉をはがすように行います。
筋肉が骨に付着している部分は疲れやコリがたまりやすいので、疲れやコリをかき出すようなイメージで行ってみてください。
あまり強くゴリゴリとやってしまうと傷めてしまうので、程よい強さで行ってください。
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