ストレッチ ・セルフケア スノーボード

新しいスノーボードに慣れるまでは不意に転倒する事がある。ダメージを受けやすいのが筋膜付着部。「はがし」によるケアのやり方。

2020年1月10日

新しい板の性能を試すために尾瀬岩鞍に行きました

こちらの写真は私が使っているスノーボードです。

アクセルとエボ

左が今まで乗っていた「MOSS アクセル」という約10年前の板。
右が新しく買った「オガサカ エボリューション」という今シーズンモデルの板。

だいぶ形が違います、アクセルはノーズが丸い、ラウンドボードであり。
オガサカ エボはノーズが平らになっている、ハンマーヘッドという板です。

新しい板、オガサカ エボに慣れるために、先日ホワイトワールド尾瀬岩鞍に行ってきました。
昨年の年末に行った時は雪が降っており、ボコボコでしたが、先日いった時は、滑りやすいバーンでした。
その時の動画はこちらです。

小さくて見づらいかもしれません、すいません。
新しい板ということもあり、時々バランスを崩していたり、
転倒したりしています。

ハンマーヘッドの板は、エッジが効きやすいので慣れるまで転倒する事が多くなる

いままで乗っていた板とは性能が違うことがよくわかりました。
新しい板はハンマーヘッドというノーズが平らになっており、有効エッジがノーズの先まであるので、エッジがすぐ雪面を捉えてよりカービングしやすい形になっています。

いままで乗っていた板は、もっとマイルドにエッジが効いてくる感じでしたが、ハンマーヘッドの板はいきなりエッジが雪面にガツンと喰いつく様になっています。

そのためトゥサイドでエッジが入りすぎて何度か転倒しました。
慣れないと怖い感じがあります。

このように、新しい板を使う時は、いままでと感覚が違うので、不意に転倒する事が多くなります。

この日も何度か転倒したのですが、幸い大きな怪我をすることはありませんでした。
でも、何ヶ所か痛めている部分はあります。😅

中高年が筋膜の付着部にダメージを受けやすい理由

不意に転倒した時などは、やはり怪我をしやすい時です。
自分でこれからこういう風に動くんだと予測して、その通りに動いた場合は怪我をすることはほとんどありません。
しかし、急に転倒するときは、体がどんな風になるか予測ができない、だから怪我をしやすい。

骨折したり、関節を捻挫したりする重大な怪我ではなかった場合でも、
ダメージを受けることがよくあります。

そのダメージを受けやすいところが筋膜の付着部です!!
特に中高年になればなるほど、筋膜の付着部にダメージをうけやすい。

なぜかといえば、人間は歳をとると、みずみずしさがなくなってくるからです。

こちらの表をご覧ください。

体液の割合

(南江堂 生理学より引用)

赤ちゃんは80%が水分、それが老人になると50%になってしまいます。
歳を取れば取るほど、みずみずしさが失われていき、カラカラになるって事か!?
悲しい現実ですね。

みずみずしさが失われるとどうなるか。
例えば木の枝を折る時、若くて青々とした木の枝は水分が多いので、グニャッと曲がる様に折れます。
しかし、枯れた木の枝を折る時は、ポキッと折れます。

この様に、みずみずしさが失われると、柔軟性や、しなりなどの屈撓性が無くなってきます。
一言でいえば硬くなる。

不意に転倒した時などには、筋膜の付着部に急激な力が加わります、その部分が硬くなっていると、そこを痛めてしまうのです。

ちょっとした動きなのに、痛めてしまうのは、柔軟性が失われて硬くなっているからです。

くしゃみをしただけで、腰が痛くなるのも、筋膜の付着部を痛めている可能性があります。

「歳をとれば、だれでもそうなるからしょうがない」
と諦めるのはまだ早いです。

ケアをすれば、柔軟性は復活してきます!!
もちろん赤ちゃんの様なみずみずしさにはならない、
だけど、今よりはもっと柔らかくなります。

柔軟性を取り戻すケア「はがし」とは

筋膜の付着部は、筋肉をつかうと毎回テンションがかかるところなので疲労が溜まって凝り固まっていたり、繊維が硬くなっていたりする。
そこをピンポイントで狙っていくケアのやり方が「はがし」です。

私は天城流理学操体の「はがし」の技術を学び、日々の施術で使っています。

「はがし」は主に爪を使い、筋膜の付着部や、筋肉の腱や、関節の靭帯をピンポイントでアプローチする方法です。

爪を使って硬くなった組織をほぐしていく、
するとほぐれた分だけ機能が回復してきます。

なぜ回復するかというと組織がほぐれてくると、そこに水分が供給されるからだと考えています。

水分が失われると硬くなり、その上さらに疲労がたまるとますます硬くなる。
だけど、「はがし」によってその硬さをほぐしていくと、血液や組織液が供給されみずみずしさが戻ってくる、そうすると機能が回復してくるんです。

「はがし」でケアをすれば、その分機能が回復し柔軟性も出てきます。

「はがし」は畑を耕すのに似ているかもしれない。
枯れて硬くなった大地を、耕して水分を供給すれば、見事な畑として蘇る。

身体が硬いまま、スキーやスノーボードに行くと、ちょっとした事で身体を痛めてしまう事があります。
事前にできるだけ硬い部分を少なくしていくと、より楽しく滑れると思います。

「はがし」によるセルフケアの紹介

手首のはがし

手首の甲側には、指を伸ばすための腱が走行しており、それをベルトの様に支える伸筋支帯があります。

伸筋支帯

これを腱の走行に沿う様に、爪を使ってほぐしていきます。

手首はがし

強さは、ゴリゴリと強くやるのではなく、心地よさを感じる程度の強さで行ってください。
この伸筋支帯がほぐれると、手首の可動域が増えて手が滑らかに動く様になってきます。

特にスノーボードで転倒する時は手をつく事が多く、手首を痛めたり、コーレス骨折といって手首に近い橈骨を骨折することもあるので、手首はよくケアをしておいて下さい。

アキレス腱のはがし

スキーやスノーボードは、板を履いて雪面を滑走するスポーツ。
足のコンディショニングはとても大事。
だけどちゃんとケアをしている人は少ない。

足につく一番でかい筋肉はふくらはぎ。
ふくらはぎはアキレス腱となりカカトにくっついています。

アキレス腱図

この付着部を、爪を使ってほぐしていきます。

アキレス腱はがし

アキレス腱はがし

爪の使い方は、シールをはがす使い方をイメージするとやりやすいです。
子供が机や壁にベタっと貼り付けたシールを爪ではがしていく感じです。
その様な感じで、アキレス腱の付着部をはがしていきます。
はがしが終わったら、足首を動かして動きを確認して下さい。
よく動く様になっているはずです。

スキーやスノーボードに行く前に、身体のコンディショニングを整えて、楽しいスノーライフを送りましょう!!

ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

 

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