腰痛

イスや座席に長時間座っていると、大腰筋が短縮して硬くなり、ぎっくり腰や腰痛の原因になる。

2015年7月30日

デスクワークで椅子に座っている人、
車の座席に座っている人、
座っている時間が長いと、ぎっくり腰や腰痛に悩まされる事が多い、
その原因の一つは間違いなく腸腰筋です。

腸腰筋は二つの筋肉の総称で、
腸骨筋と
大腰筋の二つに分けられる。

腰痛やぎっくり腰の原因になるのは大腰筋の方です。

大腰筋がなぜ腰痛やぎっくり腰を引き起こすかと言うと、
腰の骨である腰椎に直接くっついているからです。

大腰筋はT12〜L4からはじまり大腿骨小転子に停止しています。

T12〜L4とは、背骨に割り振られた番号で、
T12は胸椎の一番下、
L1、L2、L3、L4は腰椎です。

daiyoukin01

T12〜L4は腰の大部分を占めています。
そこに大腰筋はくっついているのです。

ですから大腰筋に何かあった時にはT12〜L4に直接影響が出てくるのです。

大腰筋は主に股関節を屈曲させる作用があります。
歩く時に脚が前に出るのは、大腰筋が太ももを引き上げているからです。

太ももが固定されいる時に、大腰筋が収縮すると胴体を引き上げる事ができます。
寝ている状態から体を起こす時などです。

大腰筋は歩く、走る、体を起こす、など日常生活で、なくてはならない動作を行っています。
これらの動作をある程度行っていれば、大腰筋はいい状態を保つ事もできるし、
積極的に歩く、走る、体を起こす、などの動作を行えば大腰筋を鍛えて強化する事ができます。

逆に歩く、走る、体を起こす、などの動作が少なくなると、大腰筋は衰え、弱体化していきます。
その典型的な例が長時間椅子に座り続けている事です。

椅子に座っている姿勢は、股関節を曲げて腰を下ろしている形になります、
その時、大腰筋は縮んだ状態で動きが止まっています。
それが長時間続けば、縮んだまま硬くなってしまいます。

縮んだまま硬くなった大腰筋が何かの拍子に引き伸ばされると、
さきほど出てきたT12〜L4を引っ張ってしまう、
この時に痛みが出るのです、
腰の奥の方が痛い、
人によってはお腹の奥の方がギューっと痛いと訴える人もいます。

腰椎と大腰筋の付着部が引っ張られるわけですから、そのような表現は正しいのです。

こうなってくると、仰向けで寝るのが辛くなってきます、
仰向けで足を延ばすと、縮んだ大腰筋が引き伸ばされるからです。

腰を丸めて横向きに寝る方が楽です。

縮んで硬くなった大腰筋を少しづつ緩めていく施術を行うと、
T12〜L4を引っ張る時に出る痛みが減少していきます。

大腰筋による、腰痛やぎっくり腰を予防するには、
長時間の座位を少なくする事や、
どうしても長時間座っていなくてはならない時は、
休憩をいれて、歩いたり、腿上げをしたりして大腰筋を動かすようにして。
弱体化するのを防ぐ事です。

たかなが整体院
〒360-0045 埼玉県熊谷市宮前町1-96-1
TEL:048-598-7670
ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

-腰痛