操体法の基本運動の一つに、ひねり体操があります。
やり方は簡単です。
その場に立って、息を吐きながら、ゆっくりと後ろを振り向く様に全身をひねっていきます。
これを左右行います。
コツとしては右にひねるときは右足に重心をかけます。左にひねるなら左足に重心です。
これを朝と夜、4〜5回やると、身体がほぐれてきて調子も整いやすくなります。
なぜ調子が整ってくるかといえば、背骨を刺激するからです。
背骨は身体を支える柱であるのは言うまでもなく、背骨の中には脊髄があり、
脊髄から自律神経が出ています。
ここ数ヶ月は空前絶後の激動の状況が続き大変ですよね。
6月になりましたが、2020年の前半はものすごくいろんな変化があった。
コロナショックに伴う様々な出来事に対応するのはすごく大変。
自粛するのも疲れるし、新しい生活様式に慣れるのも大変だし、
日に日にストレスも溜まってくる、そりゃあ自律神経も乱れがちになりますよ。
自律神経は、人間をとりまく様々な環境から身体の恒常性(ホメオスタシス)を維持するためにはたらく神経です。
例えば、外が暑ければ汗をかいて体温を調節したり、ご飯を食べたら消化したり、運動するときは心拍数を上げたりと、いろいろ身体の機能をコントロールしています。
暑かったり、寒かったり、ストレスを受けたりしても、自律神経のおかげで、環境にも適応できます。
でも、大きく環境が変わったり、不安や心配とか、ストレスとかをずっと受け続けていると、自律神経も疲れて、乱れてきたりします。
2020年の後半も、どうなっていくのかわからないし、この動乱の年をなんとが過ごしていくには、自律神経にも頑張ってもらわなければならないです。
そのために、ひねり体操をやるのも一つの手段です。
ひねり体操は背骨を中心に身体ひねっていきます。
この時に、背骨も心地よくひねれてるな〜と感じながら行なってください。
操体法の理論では、心地よさを感じると歪みがとれてきて身体の調子も整ってくるのです。
最近はきついことばっかりですから。
ひねり体操を行なって、身体を労ってみてはいかがでしょうか。