肩こり治療で僧帽筋の施術はとても重要だが、
僧帽筋が後ろから頭を支えているのに対し、
胸鎖乳突筋は前から頭を支えている。
うんうん、とうなづく時にこの筋肉が働いている。
肩こりの人は必ずと言っていいほど、胸鎖乳突筋も硬くなっている。
この胸鎖乳突筋の状態が悪いと、様々な症状を引き起こす。
耳の後ろや、後頭部の頭痛の原因になったり、顎や顔の側面に痛みを放散したりする。
胸鎖乳突筋は耳の後ろに付着することから、この筋肉が硬くなると三半規管にも影響が出ると考えられている。
めまいや吐き気、耳鳴り、まっすぐに立てない、転倒しやすくなる、などの症状も出てくる。
また胸鎖乳突筋の片側だけが硬くなると、頭が片側に傾いた状態になるので、
それもめまいや吐き気の原因の一つとされている。
頻繁に肩と耳で受話器を挟んで電話すると胸鎖乳突筋を痛める。
常に首をどちらかに傾けている姿勢もよくない、パソコンが右か左かどちらかにあると、
常にその方向を向いているので、胸鎖乳突筋に負担をかける、
パソコンが真正面に来るように設置することでダメージを防げる。
むちうち損傷の時に最もダメージを受けるのが胸鎖乳突筋であり、治療の際に見逃されやすい、筋肉でもある。
胸郭出口症候群を治療する際にも、胸鎖乳突筋を施術する必要がある。
胸鎖乳突筋を施術することで、胸郭に柔軟性が戻り、神経と血管の通りが良くなり、
猫背も解消されてくる。
また胸郭出口症候群の原因となる斜角筋にアプローチしやすくなる。
胸郭出口症候群の記事はこちら。
胸郭出口症候群、テスト方法、施術方法。
施術としては、胸鎖乳突筋を柔らかくつまむように把持し、硬いところを探して、ゆっくりと緩めていく。
この筋肉を施術する事で、頸の傾きと頭が本来の位置に戻ってくる。
たかなが整体院
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