肩こりになると、凝り固まる筋肉があります、それが僧帽筋です。
肩こりとは切っても切り離せない、僧帽筋についてまとめました。
目次
僧帽筋について
僧帽筋は大きな筋肉で、頭、首から肩甲骨、背中と広範囲についています。
起始 | 後頭骨、項靭帯、C7〜T12の棘突起 |
停止 | 肩甲棘、肩岬、鎖骨外側1/2 |
神経 | 副神経と頚神経叢筋枝 |
作用
僧帽筋は大きな筋肉で肩甲骨を動かす作用があります、上部線維、中部線維、下部線維と分けられて、作用がそれぞれあります。
上部線維 | 肩甲骨挙上 |
中部線維 | 肩甲骨内転 |
下部線維 | 肩甲骨引き下げ |
全体が作用すると | 肩甲骨の上方回旋、内転 |
肩甲骨を動かすと、肩こりが解消されてきますが、肩甲骨を動かすのは僧帽筋の作用です、ですから僧帽筋の緊張がとれてよく動けば、肩甲骨もよく動くようになります。
僧帽筋の疲労による症状
僧帽筋と言えば、肩こりです。
頭、首、背中、肩甲骨に僧帽筋はくっついています、これが凝り固まれば、とうぜん肩こりを感じます。
僧帽筋の上部繊維は、首と頭についているので、緊張性頭痛の原因にもなります。
肩甲骨を動かす作用のある僧帽筋、凝り固まってしまえば肩甲骨の動きが鈍くなり、肩が動かしづらくなり、ますます、肩がコリます。
なんで僧帽筋は凝り固まるのか
僧帽筋は頭と肩甲骨をつなぐ筋肉で、頭を動かすときに頭と首の重さを支えています。
腕を動かす時は、僧帽筋が収縮して肩甲骨を動かします。
スマホやキーボードを打つ時のように、腕を固定して、頭が下を向いていると、僧帽筋が持続的に緊張して凝り固まります。
肘の支えがなく、腕を突き出している姿勢、ピアニストがピアノを弾くときの格好、は僧帽筋を緊張させます。
怒っている時や、不平不満がある時など、精神的に緊張する時は肩にも力が入ります。
この時も僧帽筋に力が入っている状態です。これがずっと続けば、肩がコリ、緊張性頭痛も発生しやすくなります。
僧帽筋は肩甲骨につき、腕から指の先まで、筋膜のラインがつながっています、そのため指や手をよく使う人は、その疲れが僧帽筋まで影響してきます。
僧帽筋と姿勢、疲れると猫背になる
頭、首、肩甲骨、背骨につく僧帽筋が疲れて凝り固まると、頭の重さを支えきれずに、頭が前に垂れてきます、腕もささえきれずに、肩甲骨が前に入るようになり、背中が丸くなってきます。
このように僧帽筋が疲れてくると、猫背になってきます。
僧帽筋の施術
もみほぐせば気持ちがいいのですが、それだけでは疲れはとりきれません。
筋の付着部にあるコリや筋膜にアプローチしていきます。
アナトミートレインのでは、僧帽筋はアームラインの一部です、腕や手の調子を整えていくと、僧帽筋にも影響を及ぼすことができます。
操体法による、全身のアプローチで僧帽筋の緊張をゆるめて、僧帽筋が本来の機能を発揮しやすい環境に整えていきます。
僧帽筋のストレッチ
僧帽筋は肩甲骨につく筋肉です、肩甲骨を気持ちよく動かすことで、僧帽筋の緊張を緩和していくことができます。
肩の上げ下げ
両肩をすくめるように挙げて、次に力を抜いてストンと肩を落とします。
回数:3〜5回
肘を引いて伸ばす
両ひじを後ろに引きながら、肩甲骨を背骨に寄せていきます。
次に、両手を前に突き出して、肩甲骨を外側に開いていきます。
回数:3〜5回
首から背中の上部を伸ばすストレッチ
両手で、頭の後ろを支えて、頭をゆっくり前に倒していきます。
首の後ろと背中の上部を気持ち良くストレッチします。
回数:2〜3回
僧帽筋上部線維のストレッチ
両手を体の後ろで組んで、脇腹のところに引っ掛けて手が動かないように固定します。
次に首を手のある方へゆっくり倒していき、僧帽筋の上部線維をストレッチしていきます。
回数:2〜3回
たかなが整体院
〒360-0045 埼玉県熊谷市宮前町1-96-1
TEL:048-598-7670
ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」