普段歩くときに「足の指を持ち上げなきゃ」などと、意識することはありません。
それでも、足の指は歩くときに、ちゃんと持ち上がって歩くことができます。
短趾伸筋と短母趾伸筋は足の指を持ち上げる作用があります。
持ち上げる動作は、重力の方向とは、反対方向への動きです。
歩くときに、短趾伸筋と短母趾伸筋は重力の反対方向へ足の指を持ち上げています。
普段あまり気にならないかもしれませんが、短趾伸筋と短母趾伸筋にもけっこう疲れがたまっています。
そのせいで、もっと足の指が上がるはずなのに、上がりきっていないことがあります。
短趾伸筋と短母趾伸筋をケアすると、足の指が普段よりもスッと持ち上がるようになり、歩くのが軽快になることが多いです。
短母趾伸筋、短趾伸筋の起始・停止・神経・作用
短趾伸筋 | |
起始 | 踵骨の背面 |
停止 | 第2-4趾の趾背腱膜、第2-4趾の中節骨底 |
神経 | 深腓神経(L5、S1) |
作用 | 第2-4趾の中足趾節関節(MTP)、近位趾節間関節(PIP)の背屈 |
短母趾伸筋 | |
起始 | 踵骨の背面 |
停止 | 母趾の趾背腱膜、母趾の基節骨底 |
神経 | 深腓神経(L5、S1) |
作用 | 母趾の中足趾節関節(MTP)、趾節間関節(IP)の背屈 |
アナトミートレインと短母趾伸筋、短趾伸筋
体の前面には、スーパーフィシャル・フロント・ラインがあります。
このラインは足の背面から頭蓋の側面までつながっていて、スーパーフィシャル・バック・ラインとともに、身体の前後のバランスを取っています。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
短母趾伸筋、短趾伸筋は、スーパーフィシャル・フロント・ラインの一番下部にあり、立ち仕事などで、ずっと立ち続けていると、疲れが溜まり短縮することがある、そうなると身体前面の張力が変化し、姿勢が乱れる要因にもなります。
短母趾伸筋、短趾伸筋のケア(足根洞)
足の外側、くるぶしの前下方に、少しくぼんでいる部分があります、ここは足根洞と呼ばれる場所です。ここに短母趾伸筋、短趾伸筋がついています。
ケアのやり方は、足根洞に指を立てて、沈めていき、爪で筋肉を弾くように動かすと、ゴリゴリゴリと独特な感触を得られます、これが短母趾伸筋、短趾伸筋です。
丁寧に爪で弾いて行くと、痛みがあります。大抵の人は短母趾伸筋、短趾伸筋に疲れがあるので痛みが出るはずです。
程よい強さで、痛みやゴリゴリ感を感じながら、ケアしてみてください。
ケアが終わったら、足の指を持ち上げて、軽さなどが変化しているか確認してください。
ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」