ストレッチ ・セルフケア

これからは感覚の時代。肩こりや姿勢改善の奥義とも言える小胸筋ケアのやり方。

感覚を取り戻す時代になってきた

感覚は何のためにあるかといえば、危険に気づく為だと私は考えています。
いち早く危険に気がつくことができれば、危険を回避して身を守ることができるからです。

視覚:横断歩道をわたるとき、右左右、を見てわたるのは交通事故に合わないため。
聴覚:踏切でカンカン音が鳴ってるのは、電車が来る事を知らせるため。
嗅覚:食べ物が腐って嫌な匂いを出すのは、それを食べない様にするため。
味覚:何かを口に入れた時に変な味がするのは、毒物から身を守るため。
触覚:痛みを感じるのは、自分の身体に異変が起きていることに気がつくため。

たとえば、こういった感覚が全部無くなったら怖くないですか?
たぶん生きていけない。
人間はこういった基本的な感覚を常に感じ取りながら生活しています。

でも、感覚って鈍くなるんですよ。

私は仕事柄、さまざまな方の痛み感覚と向き合ってきましたが。
痛みって、ずっと無視しているとだんだん感じ無くなっていくんですよ。
感じないから痛みは無くなったのかな、と思うのですが、そうじゃなくて感覚が鈍くなっただけで痛みは確かにそこにあり、どんどん積み重なっていることが多い。
それでいよいよいおかしくなってくると、坐骨神経痛とか、五十肩などの症状として現れてきたりするものです。

だから痛みを、ちゃんと痛みとして感じ取ることは大事です。

いままでの時代は、効率とか便利さとか物質的な豊かさを優先して、感覚を蔑ろにしていた時代だったと思うのです。
でも、人間は感覚によって生きていますから、感覚を蔑ろにしてしまうと、いろんなことが感じられなくなってしまうのではないでしょうか。

これからの時代は自らの感覚を磨いていき、自分の身体は自分で守っていくしかないと思います。
身体のケアも、やろうと思えば、全部自分自身でできます。
自分で自分の体をケアしていくと、感覚も高まってきます。

今回は小胸筋のケアをご紹介します。

 

小胸筋ケアのやり方

最初に検査を行います。
手を横から上げていきます。
肩の動き具合や痛みなどを確かめてください。

肩上げ検査

次に小胸筋をケアしていきます。
小胸筋は大胸筋の下にあり、触りにくい場所ですが、しっかりと場所を把握すればケアできます。

小胸筋

まず、脇を持ち上げて、肩の下にある筋肉をつかみます、それが大胸筋です。
大胸筋を持ち上げながら、胸骨に向かって指を入れていくと、小胸筋があります。

小胸筋ケア

小胸筋ケア

硬い感じや、痛い感じがあると思います。
あまり、痛みが出ない程度の力で押圧してケアしていきます。

再び検査をしていきます。
肩の動かしやすさを感じ取ってください。

肩上げ検査

 

なぜ、小胸筋をケアするのか

胸骨ケアの時に、人は放っておくと、胸骨に向かって、首や肩が縮こまり、結果として猫背になると書きました。

胸骨ケア
健康は自分自身で手に入れるもの。胸骨ケアのやり方。

目次健康は自分で手に入れるもの胸骨ケアのやり方なぜ胸骨をケアするのか 健康は自分で手に入れるもの 怪我や病気をしても、誰かが治してくれるわけ ...

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なぜそうなるかといえば、大胸筋や小胸筋がコリ固まってしまうからです。
大胸筋は、胸骨ケアでコリが取れる。
小胸筋は今回のやり方でコリが取れる。
すると、縮こまっていた肩が解放され、胸が開き、姿勢も改善されてきます。

マッサージや整体院などで、肩がこっているから、背中側の肩甲骨や、首の周りをほぐしてもらっても、またすぐ、肩こりになるパターンが多いと思います。
それは、胸側のケアが足りないからです。
人間の体は前後、左右、上下、と様々な方向から支え合っていますから、背中側だけやっても、すぐ元に戻りやすいのです。
かといって、全身をくまなくケアするのは、大変な作業になります。
そこで、肩こりのケアで特に重要なポイントが、小胸筋と、胸骨ケアです。
なかなか自分では背中側をケアするのが難しいですが、小胸筋と胸骨は自分の手でケアしやすい場所なので、ぜひケアしてみてください。

自分の身体を自分でケアしていくと、身体の感覚も高まってきます。
自分自身へ意識を向けて、感覚を高めていくことで、自分軸が定まってきて、情報に振り回されない確固たる自己を築いていくことも可能だと思います。

私自身も最近は新型コロナ関連の情報に振り回され気味だったので、確固たる自己を築けるように頑張っていきたいと思います。

 

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