操体法

感覚が鈍くなった現代人こそ、操体法で感覚を取り戻す時だ。

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痛みを無視していると感覚が鈍くなる

私は操体法を学び、施術にも操体法を取り込んでいます。

操体法に出会ったことで、痛みに対する考え方が変わってきました。
それまでは、痛みは不要なもので取り除くべきものだと考えていました。
施術家も、痛みを取るのが仕事だろうと、思っていました。
痛みに苦しんでいる人の痛みが全て無くなれば、幸せなことだろう、と考えていました。

しかし、痛みは人間にとって必要な感覚です。

操体法の創始者、橋本敬三先生は「痛みによって生かされている」と言ったそうです。

痛みは危険信号のセンサーです。
痛みがあって、それ以上無茶をしないことで、体を守る役割があります。

ぎっくり腰で、仕事ができないなら、それは仕事を休めという体からのサインです。

無茶を続けたり、身体にも精神的にもきつい事を続けて行くと、痛みが出てきます。
「それ以上無理するな」というサインが痛みです。

だけどそういった痛みを無視して頑張り続けることができるのもまた人間です。
痛みの感覚を無視し続けていくと、だんだん痛く無くなってくるのもまた事実です。
すると、今度は別のところが痛くなってきます。
その痛みも、また無視していると、だんだん痛みが無くなってきます。
そしてまた別のところが痛くなる・・

そんな事を繰り返していくと、もはやどこが痛かったのかわからなくなり、ただ体の調子が悪い
、やる気もない、だるい、毎日がしんどい、といった状態になります。

現代人はそんな人が多いです。
みんな忙しくて、日々の仕事に追われて、体が痛くてもそれに向きあう暇もなく、そして感覚が鈍くなり、どこが調子悪いのかよくわからないけど、とにかく調子が悪い。

痛みを無視して慢性化が長くなると、的確に痛みを感じ取る能力が低下していきます。

風邪をひいたり、怪我をしても、体は自然治癒力があるので、勝手に治っていきます。
痛みも同じで、あっ!ここが痛い、と明確に認識すると、自然治癒力によって痛みが無くなっていくのですが、感覚が鈍くなったり、かつての痛みが絡み合って慢性化していると、なかなか痛みは無くならない。
だからこそ、鈍くなった感覚を取り戻すことが大事です。

 

感覚を聞き分けて行くのが操体法

操体法は痛み聞き分ける事から始めます。
例えば膝倒しをやるときに、どちらに倒すと、痛みが出るか、嫌な感じを感じるかを検査していきます。

膝倒し

そして、痛くない方、嫌な感じがしない方、に若干の抵抗を加えながら膝を倒していきます。
すなわち、体が楽と感じる方、気持ちいいと感じる方に、動かして行くのが操体法です。
その後に、最初に痛いと感じた方に膝を倒していくと、さっき感じた痛みが減っていたり、無くなっていたりします。

身体は、楽な方向や、気持ちいいと感じる方向に動いていくと歪みがとれて、痛みや苦しさが減っていくのです。
操体法は、こういった元々身体に備わっている機能を使っているんです。

そして操体法を行なっていると、だんだん自分の体の感覚に敏感になっていきます。
明確にこっちが痛くて、こっちは楽だとわかったり。
こっちは動きやすいけど、こっちは引っかかる感じがするなど。
いままで、無視してきたような、身体の感覚に意識を向けてやることで、失われていた感覚が再び戻ってきます。

痛みを、ちゃんと痛いと感じること、それが身体の元々持っている調整力を引き出していくポイントです。

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