感覚

使われていない機能は失われる、失われる前に感覚を鍛える。

2015年2月26日

長く使われていない機能は、劣化してしまう。

例えば、長いあいだ走ったことがない人が。
いきなり100メートル走を全速力で走ったとしても。
大した結果はでないでしょう。

走ることさえままならないかもしれません。

それ以上に
アキレス腱の断裂や、太ももの肉離れ、
急激な心拍数の変化や、血圧の変化に耐えきれずに、
倒れてしまうかもしれない。
危険ですらあります。

長いこと走っていなければ、
走れなくなる。

それは体が走る感覚を消失しているからです。

子供の頃はだれでも走っていました、

でも大人になり、走る事をずっとしなければ、
その感覚は徐々に薄れていきます。

長く使われていない機能は、脳は必要ないと判断し、
感覚情報もろとも記憶の片隅に追いやられてしまう。

でも再び、足腰を鍛えて、関節がよく動くようにストレッチし、
太ももを上げる練習や、走る練習を繰り返していけば、
走る感覚はよみがえり、また走れるようになります。

使われない物は、脳は必要ないと判断する。
これは脳に無視されてしまうという事。

歩かなければ、歩けなくなるし。

立ち上がらなければ、立ち上がれなくなる。

長いこと足を地面についていなければ、
足の裏の感覚が薄まっていき、無くなっていく。

再び足を地面について、刺激を与えれば、
脳が認識し、感覚がもどってくる。

感覚が無いということは、
自分の体ではない、とみなされる。

自分の体に、刺激がまったく無くなってしまえば、
体は消失したと脳は感じる。

生まれたての赤ちゃんは、
自分の体の事をあまり認識していない。
自分の体があるのか、無いのかもよくわからず、
手や足はバラバラになっているような認識、だと考えられている。

母親が抱きかかえたり、
手で赤ちゃんの体を隅々まで触ったり、
手や足を動かせて遊んだりしていくうちに、
その感覚情報をもとにして、
自分の手足、体を、認識していく。

そして、ひとつのまとまりのある自分の体である、
と感覚が統合されていく。

感覚は自分の体を、まとめる為に必要な物。
感覚が薄くなってしまうと、
まとまりを欠いてしまう、
脳の認識から外されてしまう。

毎日、同じような日常生活のパターンを繰り返していると、
自分の体の特定のところにしか刺激が加わらずに、
それ以外の場所は刺激が少なくなってしまう。

気が付かないうちに、感覚が薄くなってしまう所ができてしまい、
そのような所があったら、
よく触り、よく動かし、よく気にかけてあげることで、
再び自分の体の一部であると感覚が統合される。

※明らかに感覚が異常な場合は、神経系に問題があると考えられます。

たかなが整体院
〒360-0045 埼玉県熊谷市宮前町1-96-1
TEL:048-598-7670
ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

-感覚