筋肉 骨盤矯正

骨盤を引っ張る筋肉、前傾と後傾のバランスが乱れると腰痛の原因になる。

2015年2月23日

骨盤を前傾させる筋肉と後傾させる筋肉

「気をつけの姿勢」をとるときは、骨盤が前傾していきます。
逆に骨盤を後傾させると、背中が丸まってきます。

なんとなく骨盤が前傾しているほうが、正しい姿勢をとれているような気になりますよね。
でも前傾しすぎると、腰椎の反りがきつくなり、腰痛の原因になったりします。

かといって後傾がいいのかというと、そうでもありません、後傾しすぎると背中が丸まってあまりかっこいいとは言えないし、背中が疲れたり肩こりになりそうです。

前傾と後傾の中間ぐらいで、ほどよくバランスが取れていて、骨盤周辺の筋肉の緊張がゆるんでいる状態が望ましいです。

骨盤を前傾させる筋肉は、おもに腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)と大腿直筋です。

骨盤を後傾させる筋肉は、おもに大臀筋とハムストリングスです。

「骨盤前傾」腸腰筋が緊張していると、腰が反って痛いことがある

仰向けで寝る時に、脚をまっすぐに伸ばして寝ると、腰が反って痛みが出る人がいます。
これは腸腰筋の緊張によるものが多いです。
腸腰筋は腰椎の前面から大腿骨につき、股関節を曲げる作用があります。

腸腰筋

仰向けで脚を伸ばしていく時に股関節も伸展していくのですが、この時に腸腰筋が緊張していると股関節を伸展するほど腰椎を引っ張り上げて腰が反ってきます。
そうすると腰がきつくなって痛みも出てくるのです。
このような人は仰向けになった時、脚を伸ばしているときついので、膝を曲げている方が楽だ、と言います。

「骨盤後傾」大臀筋やハムストリングスが硬いと体が前かがみになってくる

デスクワークや立ち仕事などが続くと、大臀筋やハムストリングスに硬結部ができることがあります。

大臀筋、大腿筋膜張筋、腸脛靱帯


そうすると大臀筋とハムストリングスが短縮し、立った時に骨盤が後傾してきて、膝も曲がってきます。
そしてバランスを取るために頭を前に出して背中が丸まってきます。
この姿勢になってくると、腰や背中も疲れやすくなります。

骨盤の動きを体感することで調整する力が増してくる

前傾と後傾、どちらに傾いても、体はきつくなりますが、
実際には左右の動きやひねりの動きも加わって、骨盤が歪んでいることが多いです。

私の行う整体では、原因となる筋肉一つ一つにアプローチしていくこともしますが、
体を動かしてもらいながら、「本来あるべき動きを体感してもらう」ということに主眼を置いています。
骨盤の前傾も後傾もずっとその状態が続いていると、それが当たり前となって体に染み付いています。
整体をやりながら、骨盤はもっと自由に動くよ、という体験を感じることで、骨盤の動かし方がだんだん上手になってきます。

整体以外でも、ご自分で体操やストレッチをしながら、骨盤がどんな風に動いているのかを感じながらやっていると、骨盤を動かす熟練度が上がってきます。
そうすると、自分の力で骨盤を調整できるようになり、程よいところに骨盤が収まり安定感が増してきます。

※腸腰筋、大臀筋、ハムストリングスのイラストは綺麗に描き直したバージョンを「イラストAC」に公開しています。
こちらからダウンロードして利用できます。

 

ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

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