頭痛や、首の動きに関係が深いのは板状筋です。
板状筋は頭板状筋と頚板状筋肉があり、首と頭をつなぐ筋肉で、頭を左右に回転させる役割があります。
この筋肉がこり固まると、頭痛の原因となりやすい。
板状筋とは
頭板状筋 | |
起始 | 第3頚椎ー第3胸椎の棘突起 |
停止 | 後頭骨の上項線の外側部、乳様突起 |
神経 | 第1−6頚神経 |
作用 | 左右同時に収縮すると頭頚部を後屈させ、片側だけ働くと同側へ側屈・回旋する |
頚板状筋 | |
起始 | 第3ー6胸椎の棘突起 |
停止 | 第1・2頚椎の横突起 |
神経 | 第1−6頚神経 |
作用 | 左右同時に収縮すると頭頚部を後屈させ、片側だけ働くと同側へ側屈・回旋する |
板状筋の主な症状
板状筋は頚椎から後頭骨についており、肩こりになる作業である長時間の事務作業や、スマホのやりすぎなどで、こり固まりやすい筋肉です。
あとは、精神的な緊張状態が続いたり、イライラしたり、怒ったりすると、首や肩周りに力が入ります、その時に板状筋も緊張し、そのまま緊張が抜けないとコリが発生します。
板状筋がこり固まると、緊張状態が頭部に伝わり、頭痛を引き起こす原因になります。
さらには頭を回転させにくくなったり、頭を回転させた時に、首につっぱり感や痛みを感じることもあります。
頭板状筋のトリガーポイント
頭板状筋にトリガーポイントができると、頭頂部に関連痛をおくります。
頚板状筋のトリガーポイント
頚板状筋は胸椎と頚椎をつないでおり、この筋肉にトリガーポイントができると、後頭下部から前頭部、目の奥に痛みを発生させる。
また片頭痛の原因にもなる。
板状筋とスパイラル・ライン
人は歩く時や日常的な動作をするときは、体をねじる動きを多用します。
この体をねじる動きは、スパイラル・ラインという筋肉の連鎖で行われます。
板状筋は、スパイラル・ラインの一部で、頭の回旋に深く関わっています。
画像:医学書院 アナトミー・トレイン 第3版 より引用
板状筋が固まっていると、スパイラルライン全体に影響して、体をねじる動きが鈍くなったり、首の可動域が減少したりします。
板状筋が良い状態なら、体をねじる動きがスムーズになり、顔を左右に振り向く動作がやりやすくなります。
スパイラル・ラインは首から足の裏までつなっているので、足の施術でも、板状筋に影響を与えることが可能です。
板状筋のストレッチ
手で頭をつかみ、ゆっくりと、頭を斜め前に倒していきます。
肩甲挙筋、僧帽筋上部と共に、板状筋も伸びてきます。
呼吸を止めずに、ゆっくり気持ちいいぐらいの力加減で行ってください。
頭の後ろで手を組み、前にゆっくりと倒します。
頚はデリケートな部分なので、強くやりすぎず、ゆっくりストレッチしてください。
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