短腓骨筋とは
膝から下には、脛骨と腓骨の2本の骨があります。
脛骨が内側で腓骨が外側です。
腓骨には、3種類の腓骨筋がくっついています。
長腓骨筋、短腓骨筋、第三腓骨筋の三つです。
そのなかでも、短腓骨筋は骨折との関わりが深い筋肉です。
長腓骨筋の記事はこちらです。
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長腓骨筋とは、ストレッチやケアのやり方、足底アーチや内反捻挫との関係
膝から下には、脛骨と腓骨の2本の骨があって、腓骨は外側です。 この腓骨には、腓骨筋がついていて、足を外反させる作用があります。 腓骨筋は、長 ...
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短腓骨筋の起始・停止・神経・作用
短腓骨筋 | |
起始 | 腓骨筋外側面の下部1/2、部分的に筋間中隔 |
停止 | 第5中足骨底 |
神経 | 浅腓骨神経L4〜S1 |
作用 | 足の底屈、外反(外がえし) |
短腓骨筋と下駄骨折
踏み外して足を内がえしした時にするケガは、内反捻挫です。
これはよくある捻挫です。
しかし、捻挫ではすまない場合があります、それが下駄骨折です。
下駄骨折とは
足を踏みはずして、内がえしした時に、短腓骨筋の急激な収縮によって、第5中足骨基底部が剥離骨折したものを下駄骨折と言います。
第5中足骨とは、小指側の骨で、ここに短腓骨筋が付着しています。
足首をひねった時に、短腓骨筋が急激に収縮すると第5中足骨の付着部が引っ張られて骨が剥離してしまった状態です。
下駄を履くと、足が地面より少し浮きます、その状態で足を踏み外すと、通常よりも大きな力が足の外側に加わります、それで骨折しやすかったので下駄骨折と言われています。
高いヒールを履いた時も、同じようなことが起きやすくなります。
下駄やヒールを履くときは、十分注意して歩いてください。
短腓骨筋とジョーンズ(Jones)骨折
ジョーンズ骨折とは、第5中足骨近位骨幹部骨折のことで、スポーツなどによる疲労の蓄積によって起きることがある骨折です。
足の小指の骨の疲労骨折ですね。
サッカー、バスケットボール、ランニングなど、走ったり、ジャンプしたり、急激なターンをするスポーツで発生しやすいです。
ランニングで足を着地した時や、ジャンプした時、ターンをした時には、足の外側に体重がかかります。これが繰り返され、第5中足骨に負担がかかり続けると、徐々に痛みが出てきて、最終的には疲労骨折すると考えられています。
なかなか治りづらく、骨折したところが偽関節になることもあります。
短腓骨筋が疲労したまま、スポーツを行うと、第5中足骨を引っ張り負荷がかかるため、ジョーンズ骨折の要因にもなります。
短腓骨筋のケア
短腓骨筋は腓骨についているので、超腓骨筋とともに、ケアしていきます。
下腿の外側で出っ張っている、腓骨頭を探し、そこから腓骨沿いに指で押圧していきます。
押した時に、疲労で筋肉が張っていると痛みが出ることがあります。
強い痛みが出ないぐらいの、程よい力で行なってください。
短腓骨筋のストレッチ
イスなどに座り、片足を持ち上げてもう片方の膝の上におきます。
手で足を引き寄せていきます、すると下腿の外側にある長腓骨筋と共に短腓骨筋がストレッチされてきます。
気持ちのいいぐらいの強さで行なってください。
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