膝の皿を動かしてみる
足をまっすぐ伸ばして、膝の皿を動かしてみます。
(膝が曲がっていると、膝の皿はあまり動きません)
膝の皿を手でつまんで上下、左右に動かしてみます。
右の膝と左の膝で、動きに違いがあるか確かめてみてください。
膝の皿が、よく動く人は、膝の調子がいいはず、
あまり動かなかったり、ひっかかるような感じがある人は、膝の調子もイマイチなことがあります。
膝の皿は、膝の調子をみるバロメーターになるんです。
膝の皿は「膝蓋骨」と呼ばれ、大腿四頭筋が膝を伸ばすときに、
パワーを効率良く伝えるための滑車の役割をしています。
出典:図解姿勢検査法 医道の日本社
膝蓋骨がよく動けば滑車としての機能は充分であり、
大腿四頭筋のパワーを余すことなく伝え、しっかりと膝を動かす事ができます。
しかし膝蓋骨の動きが悪ければ、大腿四頭筋のパワーはロスし膝を伸ばすのが大変になります。
膝をうまく伸ばせない状態で歩いていれば、膝関節に余計な負担がかかり痛める原因にもなります。
膝蓋骨の動きが悪くなる要因
膝蓋骨の動きを悪くしてしまう要因をまとめました。
大腿四頭筋の硬結
長時間の座り姿勢は、大腿四頭筋を硬くしてしまいます。
さらにランニングなど、走るトレーニングでの疲れが残ったままになっていても大腿四頭筋は硬くなってしまいます。
大腿四頭筋の硬結している部分をゆるめることで、膝蓋骨の動きは滑らかになってきます。
さらに膝蓋骨についている大腿四頭筋の腱にも硬いコリコリができる事が多いので、それをゆるめていくと、動きが変わってきます。
ハムストリングスの硬結
ハムストリングスは膝を屈曲する筋肉です、この筋肉にも疲れが溜まっていることが多く、硬結している所もあります。この硬結部をゆるめて、ハムストリングスの調子が回復すると、膝も曲がりやすくなり、大腿四頭筋とのバランスが整い、膝の調子も変化してきます。
内転筋群の弱体化
出典:運動学 第2版 医歯薬出版株式会社
イスの生活が多くなると、しゃがむ回数が減り、内転筋群が弱体化する事があります。
内転筋群が弱くなると、膝のアライメントが乱れ、O脚になることがあり、そうなると膝蓋骨が本来の位置からズレて、動きが鈍くなる事があります。
運動や体操などを行い、内転筋群を強化することで、膝のアライメントが整うと、膝蓋骨の位置も戻り動きやすくなります。
下腿の疲労
膝から下にあるふくらはぎは膝を動かす筋肉でもあり、疲れも溜まりやすい所です。
スネ側の前脛骨筋、や外側の腓骨筋なども膝と関係が深い筋肉です。
これらの調子を整える事で、膝の調子もよくなり、膝蓋骨の動きも滑らかになってきます。
たかなが整体院
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