四十肩・五十肩

秋から冬になる時期は五十肩になりやすい、その理由。

2014年10月2日

五十肩になると肩が痛くなり、肩関節を動かすのが困難になります。

夜が冷えてくる、今の時期は五十肩が発生する割合が高くなります。
いつ発生すのかといえば、夜寝ている間です。

季節の変わり目は、布団の変わり目でもあるのですが、
昼間暖かい日もあるので、寝る時は油断して、薄い布団で寝ていると、
夜中寒くなり、横向きで丸くなって寝ている事が多くなる。
その時、身体の下側になる肩関節は常に圧迫され押さえつけられています。

その状態が長く続けば、血流が滞り、肩関節周辺の組織に十分な血液が供給されず、阻血状態になりダメージを負う事になる。

肩関節を押さえつけている間は、痛みを感じづらいが、
起床して起き上がると圧迫が解放され、組織に血流が再開する、
この時にダメージを負った所が痛みだす。

朝起きて肩が痛くて挙がらなくなった、というのはこの様な状況で発生する。

だが横向きになって寝ているだけで五十肩になってしまうのなら、
世界中で五十肩が溢れかえってしまうではないか?と思われてしまいそうだが、

五十肩になるには、様々な要因が重なり合った結果なのだと思う。

 

様々な要因

・代謝の低下
五十肩は俗称で本来は肩関節周囲炎と言われる、
なぜ五十肩と言われるのか、それは50代の人がなりやすいからです。
人も50代になると、代謝が落ちます、子供時代や10代20代の活発さはもうない。
代謝が落ちると動きが鈍くなるしあまり動かなくなる、就寝時子供は活発に寝返りをするが、
50代で代謝が落ちていると寝返りもあまりしない、
その結果横向きに寝続け、肩関節を圧迫してしまう。

・疲労

50代になると、社会的な地位は向上し、仕事の責任は重くなる、
しかし体力は落ちてきているので、社会的な重圧に耐えるパワーがなく、
精神的、肉体的に疲労が蓄積し夜は眠り込んで寝返りをあまりしなくなる。

・寒さ
先ほども書いたが、季節の変わり目は昼間は暑いが夜は急に冷える事がある。
窓を開けっ放しで寝ていたり、布団の選択を間違うと、寒さで丸く凍える様にずっと横向きで寝ていることがある。
身体が冷えると血流も代謝も悪くなり、横向きになったまま動かなくなり、
下に押さえつけられている肩関節が阻血状態になる。

・布団の硬さ
布団の硬さが身体に合っていない為、横向きになった時に肩関節にかかる圧の逃げ場がない。

・もともと強度の肩こり
肩関節を包む大きな筋肉は三角筋、僧帽筋、大胸筋であり、
この筋肉が柔らかければ肩関節を守るクッションの役割をするが、
肩こりがひどいとこれらの筋肉がガ チガチになってしまう、
その為横向きで寝た時にクッションの役割をせずに、
肩関節の深部にある棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋、
及び肩関節自体にダメージを負いやすくなる。

・腰痛
腰痛により、仰向けで寝られないので仕方がなく横向きで寝る。
仰向けで気持ち良く寝るには背骨のS字ラインが重要だが、
腰痛の人は腰椎の前湾が少なくなり、背骨のS字ラインが乱れている人が多い、
その為、仰向けで寝ると腰が痛いので横向きで寝る羽目になる。

・夫婦間の葛藤、
50代になると子供が独立し夫婦二人でいる時間が長くなり、
それまで子供に関わっていることで、表面化されなかった夫婦間の問題が浮き彫りになってくる。
それが精神的に疲弊する大きな原因となる。
寝室が別ならいいが、寝室が一緒、さらにダブルベットで二人で一緒に寝ているとなると、
お互い背を向けていつも同じ方向で横向きに寝ることになってしまう、肩関節が心配である。

 

これらの条件がそろえばそろうほど、五十肩になる確率が上がるのだと思われる。

ということは運動をして体力と代謝を向上させ、よく休み疲労を回復させて、
寒さに適切に対応し、身体にあった寝具を選び、肩こりと腰痛を解消して、
夫婦間の葛藤を解決しておけば、五十肩にはならないだろう。

 

たかなが整体院
〒360-0045 埼玉県熊谷市宮前町1-96-1
TEL:048-598-7670
ホームページ:熊谷市の整体「たかなが整体院」

-四十肩・五十肩