大腿筋膜張筋は骨盤と膝を安定化させる役割がある
骨盤の外側には大腿筋膜張筋があります。
この筋肉は、あまりメジャーな筋肉ではないので、積極的にストレッチをしたりケアをしたりする人は少ないと思います。
ですが、この大腿筋膜張筋は骨盤や膝を安定化させるために大事な役割があります。
とくに膝にとっては、能動的な外側側副靭帯としての役割もあるので、大腿筋膜張筋の調子が悪ければ、膝の不調の原因にもなります。
大腿筋膜張筋は、骨盤の上前腸骨棘からはじまり、腸脛靭帯につながり、大腿骨外側上顆、脛骨外側顆、腓骨頭についています。デスクワークの人は、ガチガチに硬くなっていることがあり、マラソンランナーやトレーニングで走っている人は、極度に緊張していることがあります。
だったら大腿筋膜張筋を緩めればいいのかと思い、緩めすぎてしまうと今度は脚の踏ん張りが弱くなってしまうこともあります。
なので、適度にケアをするのがいいってことですね。
大腿筋膜張筋のストレッチ
大腿筋膜張筋のストレッチ、パターン1
図のように、身体を傾けてストレッチしたい側を伸ばしていきます。
気持ちのよいぐらいの強さで深い呼吸をしながら行ってください。
大腿筋膜張筋のストレッチ、パターン2
タオルを足に引っ掛けて、図のように、ゆっくりと脚を内側に傾けていきます。
急激にグイッと脚を傾けてしまうと痛めてしまう可能性もあるので、ゆっくりとできる範囲でストレッチしてください。
気持ちのよいぐらいの強さで深い呼吸をしながら行ってください。
大腿筋膜張筋をゆるめるセルフケア
大腿筋膜張筋のケア
ソファやベッドなどに腰掛けて、図のように斜めに腰掛けると、大腿筋膜張筋をつかみやすくなります。
骨盤の一番上の角から少し下に大腿筋膜張筋の筋腹があるので、それを手でつかみマッサージしていきます。
痛すぎない強さで行ってください。
腸脛靭帯のケア
次に、下にさがって、腸脛靭帯の部分もケアしていきます。
両手で行っていきます、指の先を靭帯に引っ掛けてギターの弦を弾くような感じで、ケアしていきます。
痛すぎない強さで行ってください。
ストレッチやマッサージが終わったら。歩いたりしてみて、脚の動き具合を確かめてください。
前述したように、大腿筋膜張筋は緩めすぎてしまうと、脚の踏ん張り具合が弱くなって、力が入りづらくなることもあるので、やりすぎないで程よい感じでストレッチやマッサージをしてください。
程よい感じと言われても、わかりづらいかもしれませんが、人間の身体には感覚センサーが備わっており、自分の身体に意識を向けながらケアをして、その後確かめるために動いてみる。それを何日も続けていくと、だんだん程よい感じがわかってくるはずです。