操体法

腰のインナーマッスルに意識を向けて、腰痛を改善する方法。

2016年9月17日

普段、あまり意識しないところに意識を向けてあげると、活発に動くようになってきます。

慢性的に腰痛がある人は、腰多裂筋という腰椎を支える筋肉がガチガチに硬くなり、
腰を動かす度に痛みが出る人がいます。

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これは腰多裂筋がトリガーポイント化し痛みの発生源になっているので、
まずは腰多裂筋にアプローチし酸素や血流を促すような手技を加えて、トリガーポイントを沈静化させます。

これでひとまずは痛みが解消されるのですが、
それだけでは不十分で元の生活に戻るとまたすぐに痛みが出てきてしまいます。
これをずっと繰り替えてしていると、慢性化してしまうのです。

腰多裂筋の本来の役割は腰椎を支えて腰の微妙な動きをコントロールすることです。
そのことを意識している人はまずいないので、
腰多裂筋を意識するだけで腰は変わってきます。

具体的なやり方

腰の真ん中にある出っ張った骨を見つけます、それが腰椎の棘突起です。
そこから指を滑らせるようにし棘突起の両脇を押してみると、硬くなった筋肉を見つけることができます。

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それが腰多裂筋です、押してみると痛きもちいい感じがすると思います。
正確にわからなくても大丈夫です、なんとなくでもOKです。
そこに腰多裂筋があるということを意識するだけで、脳が認識してくれます。

次に操体法の膝倒しをやります。
仰向けに寝て膝を立てて、その膝を左右に倒してどちらが快か不快かを調べます。
不快とは、膝が倒しづらかったり、腰などに痛みや違和感を感じる方向です。
快は、楽にスムーズに倒せる方向です。

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それがわかったら、快の方向にゆっくり膝を倒していきます。
膝を倒しながら、気持ちいいな〜と感じるところがあったら、
そこで膝を止めて3秒〜5秒キープします。そして脱力して膝をバタンと倒します。

膝を倒す時に腰が連動して動くのを感じてみてください、
その時に先ほど意識した腰多裂筋を思い出してください、
膝をゆ〜っくり倒しながら「腰多裂筋も働いているな〜」という感じでOKです。
ポイントはなるべくゆっくりやることです。
ゆっくりした動きをすると深部のインナーマッスルが動き出すからです。
膝を快の方向に倒したら、そのまま一呼吸し、先ほど不快だった法へ膝を倒してみます。
するとさっきより軽くなっているのを感じるはずです。

このように普段意識をしていないところに意識を向けてあげると、そこが活性化してよく働くようになります。
腰多裂筋が働き出すと、腰が安定してきます。すると痛みも軽減し腰が楽になってきます。

腰痛の人は腰は痛いものだとしか認識していないことが多く、
それだとなかなか腰の痛みは取れてきません。
自分の腰も楽になる、というのを感じ取ってもらえると、腰の認識も変わってきて、楽になってきます。

たかなが整体院
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