胸郭出口症候群

胸郭出口症候群、テスト方法、施述方法。

2014年10月30日

胸郭出口症候群とは

 

腕のしびれ、痛み、違和感、脱力、冷え、感覚異常、筋力低下などが生じます。

腕神経叢と呼ばれる、首から腕につながっている神経と、鎖骨の下を流れる血管(鎖骨下動静脈)が、斜角筋、鎖骨、第一肋骨、小胸筋、などによって圧迫されて生じます。

圧迫される場所によって「斜角筋症候群」「頸肋症候群」「肋鎖症候群」「過外転症候群」と呼ばれます。

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胸郭出口症候群の誘発テスト

ライトテスト(Wright test)
肘を90度曲げ、肩を90度、外転・外旋させ、橈骨動脈の拍動が消失したら疑いあり。

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アドソンテスト(Adson test)
顎をあげ、痛みやしびれがある方に頭を向けて、深呼吸を行い、息を吸った時に、橈骨動脈の拍動が消失したら疑いあり。
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エデンテスト(Eden test)
胸を張った姿勢で肩を後下方に引く、橈骨動脈の拍動が消失したら疑いあり。

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アレンテスト(allen test)
症状が出てい方の腕を外転・外旋させて、頸は症状が出ている方とは逆を向く。橈骨動脈の拍動が消失したら疑いあり。
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※これらのテストは、あくまで胸郭出口症候群の疑いがあるというだけで、正確な診断は病院にいかないとわかりません。肩こりの方や猫背の方の場合も、このテストで陽性になることがよくあります。

施術について

胸郭出口症候群は比較的女性に多いです。

もともと肩こりがあると、胸の筋肉が凝り固まり、背中が丸くなり猫背になる、特に大胸筋と小胸筋は日常生活やデスクワークで疲弊しやすく硬くなり短縮します。

すると腕や肩甲骨が胸の方に引きつけられ、肩がすぼまったようになってくる、このような状態は頸や肩の筋肉もかなり凝り固まっているので、すぼまった胸郭と凝り固まった筋肉によって神経と動脈が圧迫されやすく、手が冷えたり、腕にしびれや違和感が出る事があります。

施術としては、まず体の背中側の緊張を取り除いていきます。

足の裏からふくらはぎ、腰、背中、首と、体の裏側は疲労が溜まりやすいので、
筋肉のコリ固まっているところをゆるめ、力が入りやすいように調整していきます。

その後、体の前側にある、大胸筋や小胸筋の緊張をゆるめていきます。
ここがゆるんでくると、胸が広がり姿勢がよくなってきます。

鎖骨の下には、押すと痛いところがあることが事が多いです。
こういうところもゆるめていくと、鎖骨がよく動くようになってきます。

そして肩甲骨です。
普段から肩こりの方は、肩甲骨の動きが鈍くなっています、
動きが鈍いと、よけいに肩甲骨を動かさなくなってくるので、血流が悪くなり、ますます硬くなります。
肩甲骨の動きを改善する施術を行い、本来の動きを取り戻していきます。

そうすると、姿勢がよくなり、神経と血管の通りも改善され、しびれや冷えなどの症状も軽減してきます。

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